基本の用語
ファクタリング
売掛金(未回収の請求代金)を、ファクタリング会社に売却して、期日前に資金化する仕組みです。借入ではなく債権の売買のため、負債になりません。
売掛金・売掛債権
商品やサービスを提供し、まだ受け取っていない代金を受け取る権利のこと。この権利(債権)を売るのがファクタリングです。
2社間ファクタリング
あなたとファクタリング会社の二者で行う取引。取引先に知られず利用できますが、リスクが高いぶん手数料は高め(相場8〜18%)です。
3社間ファクタリング
あなた・取引先・ファクタリング会社の三者で行う取引。取引先の承諾が必要ですが、リスクが低く手数料は安め(相場1〜9%)です。
費用に関する用語
あわせて読みたい取引先に知られず2社間のまま乗り換える方法
手数料(料率)
ファクタリングの利用コスト。売掛金の額面に対する割合(%)で示されます。この率が低いほど、手取りは増えます。
掛け目
売掛債権の額面のうち、資金化の対象とする割合。たとえば掛け目80%なら、100万円の売掛金のうち80万円が資金化対象で、残りは留保されます。
留保金(バッファ)
掛け目により、いったん資金化されずに留め置かれるお金。売掛金の回収後に、手数料などを差し引いて返還されるのが一般的です。
くわしく留保金とは|いつ返ってくるお金か
償還請求権(リコース)
売掛金が回収できなかったとき、ファクタリング会社が利用者に弁済を求められる権利。本来のファクタリングは『償還請求権なし(ノンリコース)』が原則です。
債権譲渡登記
売掛債権を譲渡したことを法的に公示する登記。二重譲渡を防ぐ目的で、主に2社間で求められることがあります。費用は数万円程度かかります。
手続き・契約に関する用語
審査
ファクタリング会社が、売掛先の信用や債権の確実性を確認する手続き。融資の審査と違い、重視されるのは『利用者』より『売掛先』の信用です。
(債権譲渡の)通知・承諾
3社間で、取引先に売掛金の譲渡・支払い先変更を知らせ(通知)、同意を得る(承諾)こと。2社間では不要です。
対抗要件
債権の譲渡を、第三者に対して法的に主張できるようにする要件。債権譲渡登記や、取引先への通知・承諾がこれにあたります。
二重譲渡
同じ売掛金を複数の会社に重ねて譲渡すること。詐欺罪などに問われる重大な違反で、絶対に行ってはいけません。
乗り換え・リファイナンスの用語
あわせて読みたいファクタリングの限度額が足りないときの増額・乗り換え
乗り換え(リファイナンス)
今使っているファクタリング会社から、より条件の良い別の会社に切り替えること。手数料を下げ、手取りを増やす目的で行います。
一本化
複数のファクタリング会社との取引を、一つにまとめること。管理が楽になり、条件を見直すきっかけにもなります。
手取り総額(実入金額)
手数料・掛け目・諸費用をすべて差し引いて、実際に手元に入る金額。会社を比較するときは、料率だけでなく、この手取り総額で判断するのが鉄則です。
諸費用
手数料以外にかかる費用の総称。債権譲渡登記費用、事務手数料、印紙代、振込手数料、出張費などが含まれます。
用語集の使い方
ファクタリングで損をしないコツは、これらの用語を『なんとなく』ではなく、正確に理解しておくことです。とくに、手数料・掛け目・償還請求権・諸費用の四つは、あなたの手取りや安全性に直結します。契約書や見積もりでこれらの言葉が出てきたら、必ず意味を確認しましょう。
会社を比較するときは、料率という一つの数字だけでなく、掛け目や諸費用まで含めた『手取り総額』で見ることが何より大切です。用語の意味がわかれば、業者の説明が適切かどうかも見抜けるようになります。わからない言葉のまま契約を進めず、一つずつ確認していきましょう。
はじめての方へ
ファクタリングの仕組みや用語は、それぞれ個別の記事で詳しく解説しています。この記事を読むうえで前提になりやすいものを挙げておきます。
まとめ|言葉の意味を知れば損をしない
ファクタリングには、手数料・掛け目・償還請求権・債権譲渡登記・2社間/3社間など、知っておくべき用語がたくさんあります。意味を知らないまま契約すると、思わぬ費用やリスクを負うことにもなりかねません。
とくに、手数料・掛け目・償還請求権・諸費用は、手取りと安全性に直結する重要な用語です。契約や見積もりでこれらが出てきたら、必ず意味を確認し、料率だけでなく手取り総額で判断しましょう。
ファクタリング業界には、残念ながら、専門用語をわざと難しく使い、利用者が理解できないうちに不利な契約を結ばせようとする業者も存在します。用語の意味を知っておくことは、そうした業者から身を守る盾にもなります。逆に、こちらが用語を正しく理解して質問すれば、業者も『この人はわかっている』と、いい加減な対応をしにくくなります。知識は、そのまま交渉力になるのです。
用語の意味がわからず不安なときは、遠慮なくご相談ください。専門用語をやさしくかみ砕いて説明し、あなたの契約が適切かどうかを一緒に確認します。わからない言葉を一つずつ潰していけば、業者に言われるがままではなく、自分で納得して判断できるようになります。言葉の意味を知ることが、損をしない第一歩です。
用語がわからなくても大丈夫です
専門用語をやさしく説明し、あなたの契約や見積もりが適切か、手取り総額で損をしていないかを一緒に確認します。ご相談は無料・秘密厳守です。
よくある質問
ファクタリングとは?
売掛金をファクタリング会社に売却し、期日前に資金化する仕組みです。借入ではありません。
2社間と3社間の違いは?
2社間は取引先に知られず手数料高め、3社間は承諾が必要だが手数料安めです。
掛け目とは?
売掛債権の額面のうち、資金化の対象とする割合です。残りは留保されます。
償還請求権とは?
回収できないとき利用者が弁済を求められる権利。本来は『なし』が原則です。
債権譲渡登記とは?
債権譲渡を法的に公示する登記。二重譲渡防止のため主に2社間で求められます。
留保金は返ってくる?
売掛金の回収後に、手数料などを差し引いて返還されるのが一般的です。
手取り総額とは?
手数料・掛け目・諸費用を差し引き、実際に手元に入る金額のことです。
諸費用には何が含まれる?
登記費用、事務手数料、印紙代、振込手数料、出張費などです。
リファイナンスとは?
今の会社から条件の良い会社に乗り換え、手数料を下げて手取りを増やすことです。
用語がわからなくても相談できる?
はい。専門用語をやさしく説明し、契約が適切かを一緒に確認します。
この記事について / 運営者情報
PROTOCOL Re Finance(運営:株式会社PROTOCOL)
株式会社PROTOCOLは、株式・融資・債権・BNPLまで、あらゆるフェーズの資金調達と事業成長をワンストップで支援するアレンジメントファイナンス・プラットフォームを運営しています。本記事は、実際の資金調達支援で得た知見をもとに、事業者目線で作成しています。
記載内容は一般的な情報提供を目的としており、個別の契約・料率を保証するものではありません。具体的なご相談は お問い合わせフォーム(無料)よりお気軽にどうぞ。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の契約・料率を保証するものではありません。手数料等の目安は一般に公表されている水準を参考にしており、実際の条件は売掛先の信用・債権額・支払いサイト等により変動します。本文中のモデルケース・試算は仕組みを説明するための例であり、特定の企業・取引を示すものではありません。



