定義:先に受け取る割合
掛け目とは、債権額に対して先に支払われる金額の割合です。英語では advance rate と呼ばれます。
掛け目80%の契約で100万円の債権を出した場合、まず80万円が買取対象になります。残りの20万円は留保金として保留され、売掛先からの入金が確認された後に返還されます。
手数料とはどう違うか手数料は戻ってこないお金。掛け目によって保留される留保金は、原則として後で戻ってくるお金です。性質がまったく違います。
計算:実際にいくら入るか
債権額100万円、掛け目80%、手数料10%の場合で追いかけます。
| 項目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 債権額 | — | 1,000,000円 |
| 買取対象(掛け目80%) | 100万 × 80% | 800,000円 |
| 手数料(買取額の10%) | 80万 × 10% | 80,000円 |
| 初回の入金 | 80万 − 8万 | 720,000円 |
| 留保金(入金確認後に返還) | 100万 − 80万 | 200,000円 |
最終的に手元に残るのは、720,000+200,000=920,000円。実質的な負担は8万円です。
ただし見積もりを比べるときは注意が必要です。手数料を「債権額に対する率」で示す会社と、「買取額に対する率」で示す会社があります。同じ10%でも、後者のほうが金額は小さくなります。
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実務での見え方:資金繰りへの影響
掛け目が低いと、その場で使える資金が減ります。100万円の債権を出しても、掛け目70%なら手元に来るのは70万円弱です。
必要な資金が決まっている場合、掛け目の分だけ多くの債権を出すことになります。
| 必要額 | 掛け目100% | 掛け目80% | 掛け目70% |
|---|---|---|---|
| 70万円 | 債権78万円 | 債権97万円 | 債権111万円 |
※手数料10%として概算。出す債権が増えれば、手数料の絶対額も増えます。掛け目は手数料率と切り離して見てはいけない、という理由がここにあります。
確認しておくこと
- 掛け目は何%か。契約書に明記されているか
- 手数料は債権額に対する率か、買取額に対する率か
- 留保金はいつ、どんな条件で返還されるか
- 返還されないことがある条件が書かれていないか
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掛け目そのものを引き上げる交渉も可能です。手数料率を下げるより通りやすい場面もあるため、交渉材料として覚えておく価値があります。
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よくある質問
掛け目とは何ですか?
債権額に対して先に支払われる金額の割合です。残りは留保金として保留されます。
手数料との違いは?
手数料は戻らないお金、掛け目で保留される留保金は原則として後で戻るお金です。
掛け目80%だといくら入りますか?
100万円の債権なら買取対象は80万円で、そこから手数料を引いた額が初回入金です。
留保金はいつ戻りますか?
売掛先からの入金が確認された後です。時期と条件は契約書で確認してください。
掛け目が低いと何が困りますか?
必要な資金を得るために多くの債権を出すことになり、手数料の絶対額が増えます。
掛け目100%の契約はありますか?
あります。留保を設けない契約もあり、その場合は手数料だけで判断できます。
掛け目は交渉できますか?
できます。手数料率より通りやすい場面もあるため、交渉材料になります。
見積もりを比べるときの注意は?
手数料が債権額に対する率か、買取額に対する率かを揃えてから比較してください。
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PROTOCOL Re Finance(運営:株式会社PROTOCOL)
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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の契約・料率を保証するものではありません。手数料等の目安は一般に公表されている水準を参考にしており、実際の条件は売掛先の信用・債権額・支払いサイト等により変動します。本文中のモデルケース・試算は仕組みを説明するための例であり、特定の企業・取引を示すものではありません。



