掛け目とは
掛け目とは、売掛債権の額面のうち、どれだけを資金化の対象とするかの割合のことです。たとえば、額面100万円の売掛金に掛け目80%が設定されると、資金化の対象は80万円。残りの20万円は『留保金』として、売掛金の回収後に(手数料などを差し引いて)返還される、という仕組みです。
つまり、掛け目が低いほど、いったん手元に入る資金は少なくなります。手数料率が同じでも、掛け目が90%か80%かで、すぐに使える資金は10万円変わるのです。手数料ばかり気にして掛け目を見落とすと、思ったより手元資金が増えない、ということが起こります。
掛け目が手取りに与える影響
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具体例で見てみましょう。額面100万円の売掛金を、手数料10%で資金化する場合を考えます。掛け目の違いで、すぐ手元に入る金額はこう変わります。
| 掛け目 | 資金化対象 | 手数料(10%) | すぐ手元に入る額 |
|---|---|---|---|
| 100% | 100万円 | 10万円 | 約90万円 |
| 90% | 90万円 | 9万円 | 約81万円 |
| 80% | 80万円 | 8万円 | 約72万円 |
※あくまで仕組みを示すイメージです。掛け目が低いほど、すぐ手元に入る額は少なくなります(留保分は回収後に精算)。急いで資金が必要なときは、この『すぐ使える額』が重要です。手数料率だけでなく、掛け目も含めて、実際にいくら手元に入るかを確認しましょう。
掛け目が決まる要因
1. 売掛先の信用力
掛け目を決める最大の要因は、売掛先(あなたの取引先)の信用力です。上場企業や官公庁など、支払いがほぼ確実な相手なら、掛け目は高く(100%に近く)設定されやすくなります。逆に、信用情報が乏しい相手だと、リスクを見て掛け目は低めになります。
2. 契約形態
取引先の承諾を得る3社間ファクタリングは、回収リスクが低いため、掛け目が高くなりやすい傾向があります。2社間では、リスクを見込んで掛け目が抑えられることがあります。
3. 取引実績
その売掛先との取引を重ねている、過去にきちんと入金されている、といった実績も、掛け目を高める後押しになります。
掛け目を上げて手取りを増やす方法
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- 信用力の高い売掛先(上場・官公庁・大手)の債権を選んで出す
- 取引先の協力が得られるなら、3社間ファクタリングを検討する
- その売掛先との取引実績・入金履歴を示す
- 複数社に見積もりを取り、掛け目の条件も比較する
- 手数料率だけでなく、掛け目・留保の条件も含めて交渉する
掛け目は、売掛先の信用力で大きく変わります。複数の売掛金がある場合、より信用力の高い相手への債権を出すことで、掛け目を高くできることがあります。また、取引実績を示したり、3社間を検討したりすることも、掛け目を上げる有効な手段です。
手数料と掛け目、両方を見る
会社を比較するとき、手数料率の低さだけを見るのは危険です。たとえば、A社が『手数料8%・掛け目80%』、B社が『手数料10%・掛け目100%』の場合、額面100万円なら、すぐ手元に入る額はA社が約72万円、B社が約90万円。手数料が高いB社のほうが、手元資金は多くなります。
このように、手数料と掛け目はセットで見るべき条件です。判断は、料率・掛け目・諸費用をすべて含めた『すぐ手元に入る額』と『最終的な手取り総額』で行いましょう。掛け目という見落としがちな条件にも目を向けることが、本当に有利な資金化につながります。
とくに注意したいのが、広告や見積もりで手数料率だけが大きく示され、掛け目には触れられていないケースです。『手数料◯%〜』という数字は目立ちますが、掛け目が何%なのかは、契約前にこちらから確認しないと分からないことがあります。見積もりを取る際は、必ず『掛け目は何%か』『留保はいくらで、いつ返還されるか』まで聞き、書面で確認しましょう。手数料率という一つの数字だけで会社を選ぶと、掛け目の低さで実際の手取りが目減りする——そんな落とし穴を避けられます。
はじめての方へ
ファクタリングの仕組みや用語は、それぞれ個別の記事で詳しく解説しています。この記事を読むうえで前提になりやすいものを挙げておきます。
まとめ|掛け目も手取りを左右する
掛け目とは、売掛債権の額面のうち資金化の対象とする割合のこと。掛け目が低いほど、すぐ手元に入る資金は少なくなります。手数料率が同じでも、掛け目次第で手元資金は変わるため、見落とせない条件です。
掛け目は、売掛先の信用力・契約形態・取引実績で決まります。信用力の高い債権を出す、3社間を検討する、実績を示す、といった方法で、掛け目を上げられることがあります。
大切なのは、手数料率だけでなく、掛け目も含めて『すぐ手元に入る額』で判断すること。掛け目込みで、あなたの手取りが実際いくらになるか知りたい方は、お気軽にご相談ください。条件に照らして具体的に試算します。
なお、掛け目が低く抑えられていると感じるなら、それが今の会社を見直すサインかもしれません。同じ売掛金でも、会社によって掛け目の設定は異なります。信用力の高い債権であれば、別の会社ではもっと高い掛け目を引き出せる可能性があります。手数料率だけで乗り換え先を選ぶのではなく、掛け目も含めた『すぐ手元に入る額』で複数社を並べてみてください。手数料も掛け目も、どちらもあなたの手取りを決める大切な条件です。
掛け目込みの手取りを試算します
手数料率だけでなく掛け目・留保の条件も含めて、すぐ手元に入る額と最終的な手取り総額をお伝えします。ご相談は無料・秘密厳守です。
よくある質問
掛け目とは?
売掛債権の額面のうち、資金化の対象とする割合のことです。残りは留保金として回収後に精算されます。
掛け目が低いとどうなる?
すぐ手元に入る資金が少なくなります。手数料が同じでも掛け目次第で手元資金は変わります。
掛け目は何で決まる?
主に売掛先の信用力です。契約形態や取引実績も影響します。
掛け目を上げるには?
信用力の高い債権を出す、3社間を検討する、取引実績を示す、などの方法があります。
留保金は返ってくる?
売掛金の回収後に、手数料などを差し引いて返還されるのが一般的です。契約内容を確認しましょう。
3社間だと掛け目は高い?
回収リスクが低いため、掛け目は高くなりやすい傾向があります。
手数料と掛け目どちらが大事?
両方です。手数料が安くても掛け目が低いと手元資金は減ります。セットで見ましょう。
何で判断すべき?
料率・掛け目・諸費用を含めた『すぐ手元に入る額』と手取り総額で判断しましょう。
掛け目は交渉できる?
売掛先の信用や実績を示すことで、条件が良くなる余地があります。複数社で比較しましょう。
掛け目込みで試算できる?
はい。掛け目・留保の条件も含めて、手元に入る額を具体的にお伝えします。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の契約・料率を保証するものではありません。手数料等の目安は一般に公表されている水準を参考にしており、実際の条件は売掛先の信用・債権額・支払いサイト等により変動します。本文中のモデルケース・試算は仕組みを説明するための例であり、特定の企業・取引を示すものではありません。



