掛け目と留保金の仕組み
まず、留保金とは何かを整理しましょう。ファクタリングでは、売掛金額のうち何%を買い取るかを『掛け目』で決めます。たとえば掛け目90%なら、100万円の売掛金のうち90万円分が資金化され、残りの10万円は『留保金』として、ファクタリング会社が一時的に預かる形になります。
この留保金は、売掛先から実際に売掛金が入金され、取引が問題なく完了した後で、利用者に返還されるのが一般的です。つまり、留保金は『あなたのお金』であり、本来は手元に戻ってくるべきものです。ところが、これが返ってこないというトラブルが、実際に起きることがあります。
留保金が返ってこない主な原因
あわせて読みたい入金が遅いファクタリングから乗り換えて改善するには
1. 会社が意図的に返還を遅らせている
悪質な会社の場合、返還請求をしても、のらりくらりと引き延ばすことがあります。連絡が取れない、担当者が対応しないなど、事実上返す気がないケースです。
2. 契約書に返還条件が明記されていない
そもそも契約書に、留保金の返還時期や条件が明確に書かれていないと、会社側の都合で返還を先延ばしにされてしまいます。
3. 売掛先の入金トラブルを口実にされる
売掛先からの入金に問題があったことを口実に、返還を拒む・遅らせるケースもあります。ただし、これが正当な理由かどうかは、契約内容によります。
4. そもそも留保金の説明がなかった
掛け目の意味を説明されず、留保金の存在自体を知らされていなかった、というケースもあります。
留保金が返ってこないときの対処
留保金の返還トラブルが起きたら、次の手順で対処しましょう。
- <s
- <s
- <s
- <s
特に重要なのが、書面で請求し、やり取りを記録に残すことです。記録があれば、万が一法的な対応が必要になったときにも、あなたの主張を裏付ける証拠になります。口頭での催促だけで済ませず、必ず形に残しましょう。
今後トラブルを防ぐには
あわせて読みたい二重譲渡とは?ファクタリングでやってはいけない理由とリスク
留保金トラブルを未然に防ぐには、契約前の確認が何より大切です。掛け目がある契約では、『留保金がいくらで、いつ、どういう条件で返還されるか』を、契約書で必ず確認しましょう。ここが曖昧な会社とは、契約しないのが賢明です。
また、掛け目そのものにも注目しましょう。掛け目が100%(全額買い取り)なら、そもそも留保金は発生せず、返還トラブルの心配もありません。掛け目が低い会社ほど留保金が大きくなり、返還トラブルのリスクも高まります。掛け目の高い会社を選ぶことも、トラブル予防になります。
そもそも、留保金という仕組みは、ファクタリング会社が売掛先の未回収リスクを警戒しているからこそ設けられるものです。裏を返せば、あなたの売掛先の信用が高ければ高いほど、会社はリスクを感じにくくなり、掛け目を上げて(留保金を減らして)くれる余地が生まれます。つまり、信用の高い売掛先の債権を選んで持ち込むことは、留保金トラブルを避ける有効な手段でもあるのです。契約時には、掛け目の数字だけでなく、『なぜその掛け目なのか』『信用の高い債権ならもっと上げられないか』まで確認しておくと、留保金をめぐる不安を最初から小さくできます。掛け目と留保金の仕組みを理解している利用者は、それだけで会社になめられにくくなります。
トラブルのあった会社からは乗り換えを
一度、留保金の返還でトラブルになった会社とは、今後の取引を見直すべきです。返還を渋るような会社は、他の面でも信頼できません。次の債権からは、掛け目が高く、留保金の返還条件が明確な、透明性の高い会社へ乗り換えましょう。
乗り換え先を探すときは、相見積もりの段階で、掛け目と留保金の扱いを必ず確認しましょう。『掛け目は何%か』『留保金はあるか、あるならいつ返還されるか』を明確に答えてくれる会社なら安心です。留保金トラブルは、会社選びを間違えなければ避けられるもの。信頼できる会社に移ることで、こうした不安から解放されます。
はじめての方へ
ファクタリングの仕組みや用語は、それぞれ個別の記事で詳しく解説しています。この記事を読むうえで前提になりやすいものを挙げておきます。
まとめ|留保金はあなたのお金
留保金とは、掛け目で差し引かれ、ファクタリング会社が一時的に預かるお金で、本来は取引完了後に返還されるべき『あなたのお金』です。それが返ってこないのは、会社の意図的な引き延ばし、契約書の不備、入金トラブルの口実など、さまざまな原因があります。
対処は、契約書を確認し、書面で返還を請求し、やり取りを記録に残すこと。返還されない場合は専門家への相談も検討しましょう。何より、記録を残すことがあなたを守ります。
今後の予防には、契約前に留保金の返還条件を確認し、掛け目の高い(留保金の少ない)透明な会社を選ぶこと。トラブルのあった会社からは乗り換えるべきです。留保金トラブルでお困りの方、会社選びに不安がある方は、お気軽にご相談ください。
留保金トラブルを、乗り換えで解消
掛け目が高く、返還条件が明確な透明性の高い会社への乗り換えをお手伝いします。ご相談は無料・秘密厳守です。
よくある質問
留保金とは?
掛け目で差し引かれ、会社が一時預かるお金です。取引完了後に返還されるべきあなたのお金です。
留保金が返ってこない原因は?
会社の意図的な引き延ばし、契約書の返還条件の不備、入金トラブルの口実などです。
返ってこないときどうする?
契約書を確認し、書面で返還を請求し、やり取りを記録に残しましょう。専門家相談も検討を。
なぜ記録が大切?
法的対応が必要になったとき、あなたの主張を裏付ける証拠になるためです。
トラブルを防ぐには?
契約前に留保金の返還時期・条件を確認し、曖昧な会社とは契約しないことです。
掛け目との関係は?
掛け目が低いほど留保金が大きく、返還トラブルのリスクも高まります。
掛け目100%なら?
留保金は発生せず、返還トラブルの心配もありません。掛け目の高い会社が安心です。
トラブルのあった会社は?
今後の取引を見直すべきです。透明性の高い会社への乗り換えを検討しましょう。
乗り換え先で確認することは?
掛け目は何%か、留保金の有無と返還時期を明確に答えてくれるかです。
留保金トラブルを相談できる?
はい。掛け目が高く返還条件が明確な会社への乗り換えをご案内します。
この記事について / 運営者情報
PROTOCOL Re Finance(運営:株式会社PROTOCOL)
株式会社PROTOCOLは、株式・融資・債権・BNPLまで、あらゆるフェーズの資金調達と事業成長をワンストップで支援するアレンジメントファイナンス・プラットフォームを運営しています。本記事は、実際の資金調達支援で得た知見をもとに、事業者目線で作成しています。
記載内容は一般的な情報提供を目的としており、個別の契約・料率を保証するものではありません。具体的なご相談は お問い合わせフォーム(無料)よりお気軽にどうぞ。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の契約・料率を保証するものではありません。手数料等の目安は一般に公表されている水準を参考にしており、実際の条件は売掛先の信用・債権額・支払いサイト等により変動します。本文中のモデルケース・試算は仕組みを説明するための例であり、特定の企業・取引を示すものではありません。



