PROTOCOL RE FINANCE

資金繰り

在庫を圧縮して
キャッシュを作る

読了目安 7分監修:株式会社PROTOCOL

在庫は、現金が商品の形になって倉庫に置かれている状態です。ここを縮めれば、借りずにキャッシュが生まれます。外部から調達するより先に見るべき場所です。

回転期間を計算する

まず現状を数字にします。

式在庫回転期間(日) = 棚卸資産 ÷ 売上原価 × 365
この日数が、仕入れてから売れるまでにかかっている平均期間です。

たとえば棚卸資産2,000万円、年間売上原価1億2,000万円なら、回転期間は約61日。2か月分のキャッシュが在庫として寝ているということです。

これを45日まで縮められれば、約530万円が現金に変わります。

圧縮の手順

  1. 在庫を3つに分ける①よく動くもの ②たまに動くもの ③1年以上動いていないもの。金額ではなく動きで分けます。
  2. ③を処分する値引き販売、返品交渉、廃棄。帳簿価額より安くても、現金化できるなら意味があります。
  3. ②の発注を止める在庫が尽きるまで発注しない。ここが最も効きます。
  4. ①の発注を小口・高頻度に変えるまとめ買いの単価メリットより、手元資金のほうが重要な局面があります。

③を処分する心理的な壁「いつか売れるかもしれない」「仕入値より安く売ると損した気がする」。しかし、1年動いていないものが来年動く可能性は高くありません。保管コストと資金の拘束が続くだけです。

処分の会計・税務

方法会計処理
値引き販売通常の売上。原価割れなら売上総利益が減る
廃棄棚卸資産の廃棄損。証拠書類の保存が必要
評価損の計上要件を満たす場合に限られる。税理士に確認

廃棄する場合は、廃棄した事実を示す書類(廃棄業者の伝票、廃棄の記録、写真など)を残してください。証拠がないと損金として認められないことがあります。

在庫を圧縮しても足りない分は、条件の見直しで埋められます無料で相談する →

やりすぎたときのリスク

在庫圧縮には限界があります。縮めすぎると別の問題が起きます。

目安として、同業他社の平均的な回転期間を下回る水準まで縮めるのは慎重に。業界ごとに適正な水準があります。

在庫圧縮は1回きりの効果ではなく、回転期間を保ち続けることで継続的に効きます。月次で回転期間を出す習慣をつけると、じわじわ増えるのを防げます。

在庫を絞っても足りないなら、調達コストを見ます

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Q1毎月、いくらぐらい資金化していますか?

Q2いまの手数料は何%ですか?

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よくある質問

在庫回転期間はどう計算しますか?

棚卸資産を売上原価で割り、365を掛けます。仕入れから販売までの平均日数です。

在庫を減らすとキャッシュは増えますか?

増えます。在庫は現金が商品の形になっているものです。

何から手をつけますか?

1年以上動いていない在庫の処分と、たまにしか動かない品目の発注停止です。

仕入値より安く売るのは損ですか?

保管コストと資金の拘束が続くほうが損になることがあります。現金化を優先する判断もあります。

廃棄する場合の注意は?

廃棄した事実を示す書類を残してください。証拠がないと損金として認められないことがあります。

評価損は計上できますか?

要件を満たす場合に限られます。税理士に確認してください。

縮めすぎるとどうなりますか?

欠品、仕入単価の上昇、納期の長期化が起きます。業界の適正水準を目安にしてください。

継続するには?

月次で回転期間を出す習慣をつけると、じわじわ増えるのを防げます。

この記事について / 運営者情報

PROTOCOL Re Finance(運営:株式会社PROTOCOL)

株式会社PROTOCOLは、株式・融資・債権・BNPLまで、あらゆるフェーズの資金調達と事業成長をワンストップで支援するアレンジメントファイナンス・プラットフォームを運営しています。本記事は、実際の資金調達支援で得た知見をもとに、事業者目線で作成しています。

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