回転期間を計算する
まず現状を数字にします。
式在庫回転期間(日) = 棚卸資産 ÷ 売上原価 × 365
この日数が、仕入れてから売れるまでにかかっている平均期間です。
たとえば棚卸資産2,000万円、年間売上原価1億2,000万円なら、回転期間は約61日。2か月分のキャッシュが在庫として寝ているということです。
これを45日まで縮められれば、約530万円が現金に変わります。
圧縮の手順
- 在庫を3つに分ける①よく動くもの ②たまに動くもの ③1年以上動いていないもの。金額ではなく動きで分けます。
- ③を処分する値引き販売、返品交渉、廃棄。帳簿価額より安くても、現金化できるなら意味があります。
- ②の発注を止める在庫が尽きるまで発注しない。ここが最も効きます。
- ①の発注を小口・高頻度に変えるまとめ買いの単価メリットより、手元資金のほうが重要な局面があります。
③を処分する心理的な壁「いつか売れるかもしれない」「仕入値より安く売ると損した気がする」。しかし、1年動いていないものが来年動く可能性は高くありません。保管コストと資金の拘束が続くだけです。
処分の会計・税務
| 方法 | 会計処理 |
|---|---|
| 値引き販売 | 通常の売上。原価割れなら売上総利益が減る |
| 廃棄 | 棚卸資産の廃棄損。証拠書類の保存が必要 |
| 評価損の計上 | 要件を満たす場合に限られる。税理士に確認 |
廃棄する場合は、廃棄した事実を示す書類(廃棄業者の伝票、廃棄の記録、写真など)を残してください。証拠がないと損金として認められないことがあります。
やりすぎたときのリスク
在庫圧縮には限界があります。縮めすぎると別の問題が起きます。
- 欠品による機会損失(売れるはずのものが売れない)
- 小口発注による仕入単価の上昇
- 納期の長期化による顧客離れ
- 発注業務の増加
目安として、同業他社の平均的な回転期間を下回る水準まで縮めるのは慎重に。業界ごとに適正な水準があります。
在庫圧縮は1回きりの効果ではなく、回転期間を保ち続けることで継続的に効きます。月次で回転期間を出す習慣をつけると、じわじわ増えるのを防げます。
在庫を絞っても足りないなら、調達コストを見ます
手元資金を増やす手は複数あります。現状に合った組み合わせを無料でご相談いただけます。
よくある質問
在庫回転期間はどう計算しますか?
棚卸資産を売上原価で割り、365を掛けます。仕入れから販売までの平均日数です。
在庫を減らすとキャッシュは増えますか?
増えます。在庫は現金が商品の形になっているものです。
何から手をつけますか?
1年以上動いていない在庫の処分と、たまにしか動かない品目の発注停止です。
仕入値より安く売るのは損ですか?
保管コストと資金の拘束が続くほうが損になることがあります。現金化を優先する判断もあります。
廃棄する場合の注意は?
廃棄した事実を示す書類を残してください。証拠がないと損金として認められないことがあります。
評価損は計上できますか?
要件を満たす場合に限られます。税理士に確認してください。
縮めすぎるとどうなりますか?
欠品、仕入単価の上昇、納期の長期化が起きます。業界の適正水準を目安にしてください。
継続するには?
月次で回転期間を出す習慣をつけると、じわじわ増えるのを防げます。
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PROTOCOL Re Finance(運営:株式会社PROTOCOL)
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