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資金調達の比較

でんさいとは?
ファクタリングとの違い

読了目安 12分更新:2026年9月21日監修:株式会社PROTOCOL

「でんさい」という言葉を聞いたことはあっても、仕組みまではよく知らない方も多いはず。この記事では、でんさい(電子記録債権)とは何か、ファクタリングとどう違うのかを、わかりやすく詳しく解説します。

でんさい(電子記録債権)とは

でんさいとは、『でんさいネット(全銀電子債権ネットワーク)』で扱われる電子記録債権のことです。従来の手形や売掛金を、電子的に記録・管理する仕組みで、手形の電子版のようなイメージで捉えるとわかりやすいでしょう。

でんさいは、債権の発生・譲渡・支払いを電子的に記録します。紙の手形のように、紛失・盗難のリスクや、印紙税の負担、保管の手間がないのが特徴です。企業間の決済を効率化する手段として、導入が進んでいます。

でんさいの主な特徴

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このように、でんさいは手形の利便性を高めつつ、デメリットを解消した仕組みです。ただし、利用するには取引先も含めてでんさいネットへの参加が必要になります。

でんさいも早期資金化できる

でんさいは、支払期日前に早期資金化することも可能です。『でんさい割引』といって、手形割引と同じように、金融機関に持ち込んで割引料を差し引いた金額で買い取ってもらえます。また、支払いにでんさいを譲渡して使うこともできます。

つまり、でんさいを持っていれば、期日を待たずに資金化する選択肢があるのです。この点は、売掛債権を資金化するファクタリングと、目的が似ています。では、両者は何が違うのでしょうか。

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でんさいとファクタリングの違い

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でんさいの早期資金化(でんさい割引)とファクタリングの主な違いは、次のとおりです。

でんさい割引ファクタリング
対象電子記録債権(でんさい)売掛債権(売掛金)
前提取引先もでんさいネット参加が必要売掛債権があれば利用可
貸倒れリスク買い戻し義務が残ることが一般的ノンリコースなら義務なし
コスト比較的安いやや高い(2社間8〜18%等)
審査利用者の信用も見る売掛先の信用を重視

でんさい割引は手形割引に近く、コストが安い一方、買い戻し義務が残ることが一般的です。ファクタリングは、ノンリコースならリスクを回避でき、でんさいネットへの参加も不要です。

どちらを使うべきか

選び方の目安は、まず取引先がでんさいに対応しているかどうかです。取引先とともにでんさいネットに参加しており、コストを抑えたいなら、でんさい割引が有利です。

一方、取引先がでんさいに対応していない、通常の売掛金を資金化したい、貸し倒れリスクを避けたい、自社の業績に不安がある——こうした場合は、ファクタリングが適しています。多くの中小企業にとっては、でんさいネットへの参加が前提となるでんさいより、売掛債権があれば使えるファクタリングのほうが、利用のハードルが低いのが実情です。

知っておきたい注意点

でんさいを利用するには、自社だけでなく、取引先(支払企業)もでんさいネットに参加している必要があります。この点が、でんさい普及のハードルにもなっています。取引先が未参加なら、そもそもでんさいは使えません。

また、でんさい割引で買い戻し義務が残る場合、支払企業が倒産すると、そのリスクは利用者に及びます。この点は、ノンリコースのファクタリングとの大きな違いです。それぞれの仕組みとリスクを理解したうえで、自社の取引状況に合った方法を選ぶことが大切です。

なお、政府は紙の約束手形を段階的に廃止する方針を進めており、その受け皿の一つとして、でんさいのような電子的な決済手段への移行が期待されています。つまり、でんさいは今後さらに普及していく可能性がある仕組みです。ただし、普及にはすべての取引先の参加が前提となるため、現時点では、どの取引先とも売掛債権があれば使えるファクタリングのほうが、汎用性の高い資金化手段だと言えます。将来を見据えつつ、今の自社の状況に最も合った方法を選ぶのが賢明です。それぞれの特性を理解しておけば、資金調達の選択肢を柔軟に使い分けられます。

はじめての方へ

ファクタリングの仕組みや用語は、それぞれ個別の記事で詳しく解説しています。この記事を読むうえで前提になりやすいものを挙げておきます。

まとめ|仕組みを理解して使い分ける

でんさい(電子記録債権)は、手形を電子化した仕組みで、紛失リスクや印紙税がなく、分割譲渡もできる便利な決済手段です。支払期日前に『でんさい割引』で早期資金化することもできます。

でんさい割引とファクタリングの違いは、対象(電子記録債権か売掛債権か)、でんさいネット参加の要否、貸し倒れリスク、コスト、審査などです。でんさい割引はコストが安い一方買い戻し義務が残りやすく、ファクタリングはノンリコースならリスクを回避でき、参加も不要です。

取引先がでんさい対応でコスト最優先ならでんさい割引、通常の売掛金を資金化したい・リスクを避けたいならファクタリング、と使い分けましょう。自社に合う資金化方法や、ファクタリングの条件見直しは、お気軽にご相談ください。

自社に合う資金化方法を選びたい方へ

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よくある質問

でんさいとは?

でんさいネットで扱う電子記録債権のことです。手形を電子化した仕組みと考えるとわかりやすいです。

でんさいの特徴は?

電子記録で紛失リスクや印紙税がなく、分割譲渡が可能で、期日に自動決済されます。

でんさいも資金化できる?

はい。『でんさい割引』で支払期日前に早期資金化できます。

でんさい割引とファクタリングの違いは?

対象、でんさいネット参加の要否、貸倒れリスク、コスト、審査などが異なります。

どちらがコストが安い?

一般にでんさい割引のほうが安い傾向です。ファクタリングはリスクを引き受けるぶん高めです。

貸倒れリスクの違いは?

でんさい割引は買い戻し義務が残りやすく、ファクタリングはノンリコースなら義務なしです。

でんさい利用の条件は?

自社だけでなく取引先もでんさいネットに参加している必要があります。

取引先が未対応でも使える?

でんさいは使えません。その場合は売掛債権を使うファクタリングが選択肢です。

中小企業にはどちらが向く?

参加が前提のでんさいより、売掛債権があれば使えるファクタリングのほうがハードルが低いです。

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取引状況をお聞きし、どちらが合うか具体的にご案内します。お気軽にご相談ください。

この記事について / 運営者情報

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